アーカイブ | 3月 2017

  • 医療機関でのアダラートとarbの役割とその違い

    血圧が高くなって医療機関にかかると食事や運動についての指導を受けることになります。それに加えて血圧を薬物により下げる治療も並行して行われるというのが一般的です。アダラートはそのときに用いられる治療薬として頻繁に用いられるものです。高い効果や副作用の少なさから医療機関においては長らく使用してきていることが多いため、使用経験が豊富なことが魅力となって頻繁に用いられるようになっています。アダラートは長い期間に渡って高血圧治療における第一選択薬として重要な役割を果たしてきていますが、近年ではアダラート以外にも第一選択薬として広く用いられるようになった薬があります。arbに属するものがその代表的なものであり、アダラートと並んで頻繁に使用されるようになっています。アダラートがカルシウム拮抗薬として血管に直接作用して血管拡張作用を示すことにより血圧を下げるのに大して、arbは腎臓にある血圧調節系に働きかけるのが特徴です。arbは腎臓のレニンーアンジオテンシン系と呼ばれる血圧調節系でアンジオテンシン受容体の阻害薬として働きます。アンジオテンシン受容体に生体内物質であるアンジオテンシンが結合すると血管収縮が起こるということが知られており、その働きを阻害することによって血圧を下げることができるのがメカニズムです。アダラートとarbは血圧を下げるメカニズムが異なることから、併用してより高い降圧効果を発揮させることも可能です。そのため、医療機関では血圧のコントロールがうまくできない患者に対して両剤を併用して治療していくということもよく行われるようになりました。新しいメカニズムで作用するarbの登場は患者にとってありがたいものなのです。